【バスマップサミットとは?】
いろいろな路線が複雑にからみあい,土地の人にさえわかりにくいことも珍しくないバス.この「わかりにくさ」を何とか解決しようと,利用者の視点から作成したバスの利用情報案内ツール「バスマップ」を発行する市民団体などが,近年,日本各地で増えてきました.そこで,それらの団体間の情報交換や,マップを通じた交通まちづくりを議論する場として,主だったバスマップ作成団体が毎年持ち回りで開いているのが,「全国バスマップサミット」です.2003年に岡山で開かれたのを皮切りに,今年で7回目の開催です.
【沖縄での開催にあたって】
沖縄県は,過度のクルマ社会です.その弊害は日常生活の随所に及んでおり,持続可能な発展のためにも,クルマ依存から脱却することが求められています.私たちは昨年,このような現状を打破する一つの解決策として,路線バスの案内マップ「バスマップ沖縄」を作成しました.マップ入手後のクルマの利用頻度が減ったり,バスの利用頻度が増えたりした方も少なくなく,取り組みは一定の効果が得られたといえます.
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ところで,国内にはバスマップなど公共交通利用促進のためのさまざまな取り組みを行ない,成果を上げている方たちがいます.そこでこのたび,県民や観光客が過度にクルマに頼らない,持続可能な沖縄県の交通体系をどのように目指すかを全国各地の方たちとともに考える,「バスマップサミット」を開催することとなりました.
巷では「沖縄のバスは不便だ」との声が聞かれますが,不便ということは改善すべきことを改善しさえすれば,よりよい状況になるはずです.バスマップサミットが,沖縄のバスを便利にしていく一助として,また県民の方がクルマ利用を見直すきっかけとなれば幸いです.
皆さまには,本バスマップサミットの趣旨にご賛同いただき,ぜひご参加くださいますよう,お願いいたします.
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